緊急事態宣言が続く中、前々から予約していたお店が休業となり
なかなか会えなかった友人と会うことが出来た。
久しぶりで弾む話の中
消えゆく日本文化の話になった
友人は日本刺繍を大学時代からずっと学び続けている作家さん
絹糸で仕上げる彼女の作品は一生物という言葉がぴったり
絶対手放したくないと思わせる魅力を放っている
日本の文化は、着物にしても反物から着物に仕立てても、帯を作る人がいないと完成しないなど
特定の職人さんだけが重宝されないようになっているらしい
なので、日本の伝統を一人で続けていても未来に継承するのは難しいと彼女は言う
「なるほど〜」
胸に沁みる
最近、自助とか言われ違和感を感じていたけど
理由がわかったように感じた
私たちの国は、自分のことだけ考えていたら成り立たない文化の国なのだ
協力し合う事、共存し合う事、独り占めしない事、それが日本の文化
そういうものしか私たちにはしっくり来ないのだ
彼女の日本刺繍への想いから、
日本人としても軸を教えてもらった気がした